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DSローンチタイトルにして怪作。DSのハード的ポテンシャルを理解できます。

きみのためなら死ねる

• きみのためなら死ねる
  • ヌヌネネヌヌネノ、ヌヌネネヌヌネノ・・・
  • 隠し要素もDSならでは

　DSが発売される前、ローンチタイトルの一つだった このゲームの公式サイトが一部でかなり話題になりました。このゲームのテーマ曲が延々と流れる・・というだけだったのですが、そのあまりに怪しげな雰囲気に それを見た人は「何か」を感じ取ったのかもしれません。
　つか、どんなゲームなのか、なかなか紹介されなかったため、色々と憶測を多く読んだだけなのかもしれませんが(笑)。

ヌヌネネヌヌネノ、ヌヌネネヌヌネノ・・・

　別に狂ったわけではありません。怪しげな男たちの歌声が響くタイトルバックが流れるこのゲーム、蓋を開けてみると、いわゆるミニゲーム集のようなものでした。もちろん、DSならではのミニゲームばかりとなっていて、それがかなり真新しい感を醸し出しています。

　基本ラインは、一目ぼれした女性の気を引くために、過激な(という言葉では ちと足りない気がしますが・・)パフォーマンス集団に仲間入りして、激しい技を見せる・・というものになります。各ミニゲームの前に、どういう経緯なのかを示すコミック形式のストーリー紹介がありますが、この時点で かなり「キてる」ことが分かります。

　ミニゲームは、ペン入力や、音声入力を巧みに使ったものとなっています。というか、それらの入力方法でなければ成立しないものばかりです。逆に言えば、DSならではのゲームといえますね。
　中には「画面に息を吹きかけろ」とかいうのもあります。これ、その息の音を音声として拾って、それをゲームに反映させているのですが、思った以上に こちらの感覚と同じような反応を示します。そのチューニングの妙が なかなか良いのです。

　話が先に進むにつれて、パフォーマンス集団の芸は、激しくヒートアップしていき、それに比例するように「あの娘」との仲もヒートアップしていきます。しかし、それを良く思わないライバルが現れ、話は急展開。パフォーマンスどころじゃない命がけのバトルへと発展していきます・・・とまあ、そんなわけで 画面内で起こる事件の数々に ただただ笑うしかないという状況になっていくことでしょう。

隠し要素もDSならでは

　ミニゲームの冒頭に入る、状況説明の寸劇。ここにも、実は仕掛けが隠されています。画面内のどこかをペンでタッチすることにより、隠しオブジェクトの「ラビット」が現れます。これを発見した数に応じて、ゲーム内の隠し要素がオープンになっていきます。
　「画面のどこか」といっても、もちろん荒唐無稽なポイントを探すわけではなく、「明らかにそれポイントだろ？」とか「おいおい、そこ、何やってるの？」と突っ込みを入れたくなるようなポイントをペンでタッチすれば、大体反応してくれます(笑)。

　これにより「あの娘」の服が色々と発見されたりするなど、お楽しみ要素が用意されています。一度クリアしたミニゲームは何度でも再チャレンジできますので、ゲームの前のラビット探しも俄然熱くなります。

　好評を博したのか、同じコンセプトを踏襲した続編とも言うべきタイトルとして、「赤ちゃんはどこからくるの？」というのも出ています。なんと言うか、狙っているタイトルのような気はしますね(笑)。タイトルはともかくとしても、こちらも奇天烈な展開と共に怒涛のミニゲームが襲い掛かる作りに変わりはなさそうです。