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幻想世界リアスターグ/地理/南方/ディス公国

Fantasy Hazard Reincarnaton revision 3
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幻想世界リアスターグ地理南方ディス公国

ディス公国

 ビステム王国によって481年に一度滅ぼされているが、それまで300年以上にわたって続く南方では最も古い国家だった。もとは"ディス王国"だったが帝国から"公"の称号を送られたとき、"ディス公国"に名を変えている。
 500年にビステム王国の侵略から逃がされた公女マリエルが自ら立って、復興を宣言し、全面的にマリエルを支持した都市国家ベメナスが、そのまま"ディス公国"と改名して再成立した。オッフレング王国と共に、南下しようとするビステム王国に睨みを利かせ対抗する勢力の旗頭となっている。

統治体制

 "公"による親政が敷かれる。といっても、マリエル公はまだ若く、統治者としての経験も浅いため、現在は三騎士団長らを交えた合議によって統治が進められている。マリエルの再興宣言を受けて、かつてのディス公国関係者の血縁者なども集まってきている。

"公"

 元々は帝国が全土支配していた時期に自治を認めた証として贈った称号。このため、現在は実効的な意味は無い。ただ、伝統的にディス公国の最高権力者は"公"と呼ばれており、再興にあたりマリエルも自身をそのように呼んでいる。
 いわゆる国王と同義だが、マリエルは自身の経験の無さを自覚しているため、現在は絶対的な権力を放棄している。また、いずれは自分が夫として迎える相手に統治権は委譲するつもりでいるようだ。

三騎士団

 ディス公国には伝統的に3つの騎士団が組織され、戦時には国を守る剣と盾になり、平時は内政を取り仕切る。つまり、ディス公国では武官と文官の区別があまり無い。戦うことに特化した騎士や、内政に特化した騎士というのもいることはいるが、基本的に騎士は戦うだけでなく行政の役割も果たさなければならない。

紅(あか)の騎士団
 戦時下では騎兵・歩兵として戦う。義勇兵を募っている場合は、その指揮統率も行う。平時は国内の治安維持と司法を担当する。いわゆる衛兵もこの騎士団に属する。現在の騎士団長は ランスフェル=ウーダー。再興したディス公国の母体となった都市ベメナスで防衛の兵を率いていた者で、マリエルに深く心酔している。
碧(みどり)の騎士団
 戦時下では弓兵して戦うと共に、物資の運送・補給などの後方支援活動も行う。平時は財務・税務を担当する。現在の騎士団長は アリス=ノレア。冒険者時代のマリエルに仕事を依頼したのが縁で知り合い、親友といえるまでになった。彼女はベメナスの評議員の娘でもあり、ディス公国としての再出発において果たした役割も大きい。
蒼(あお)の騎士団
 戦時下では魔法兵として戦うと共に、諜報活動も行う。平時は行政全般を担当する。他の騎士団に比べて絶対数は少ないが、その力はいささかも劣らない。現在の騎士団長は テッセーラ=ゼカシス。ケリングやマリエルと共に、冒険者として戦ったこともあるという腕利きの魔術師。マリエルにとっては姉といっても良い存在。

ベメナス評議会

 都市国家ベメナスの統治を行ってきた組織。そこに属する評議は都市内の各地区から選ばれた代表者(選び方は地区に任されている)で、その合議によってベメナスの統治は進められていた。ベメナスが魔族によって襲撃されたとき、ケリング・マリエル・ギルス・テッセーラといった冒険者の尽力で これを退けた。
 それが縁で彼らに好意的になったベメナス評議会は、マリエルの相談を受けてディス公国再興を手助けする母体となることを決意したといわれる。こうして、ディス公国となってからも、マリエルたっての希望で 評議会は存続することとなり、都市内の意見を集約する役割を果たすこととなった。都市名はシリアム=ディセーラと改名されたが、かつての都市の名を評議会に冠することにより、元の都市に対する敬意も表している(人々が都市の名前をかつての"ベメナス"と呼ぶことにも、マリエルは特に抵抗は感じていないようだ)。

 街で行政を担当していた各部署は、三騎士団に振り分けられた。文官が多いが、さすがに彼らが戦いの場に出ることは無いように配慮されている。

かつてのディス公国とディス王国

 ディス公国は、その前身であるディス王国時代を含めると、実に300年以上存続してきた古い国家でもある。現存する国家としてはリアスターグ最古といっても良い。どのような歴史を持つのかを、ここでは簡単に説明する。キーワードは「双子」だ。

 歴代国王の名を挙げるだけでも かなりの分量になるので 以下では特に目立ったエピソードが無い国王については名前だけの紹介となっていることを御容赦いただきたい。

ディス1世 (168-187)
 南方を騒がせた魔物を退治したという逸話を持つ武王。このとき、双子の魔物を倒したが、その呪いを末代にいたるまで受けることになる。
ディス2世 (188-202)
 戦いの怪我が元で王位を退いた父に代わって即位。双子の王子をもうけた。
宰相ウィアリス (202-213)
 ディス2世崩御後、幼い王子に代わって宰相により代理統治が行われた。
ディス3世 (213-240)
 ウィアリスは 代理統治中に王子を暗殺し王権を奪おうと企てた。10年あまりたち暗殺したはずの双子の王子の一人が生き延びて現れ、ウィアリスを打倒し、3世として即位した。
マリエル1世 (240-260)
 ディス3世には王女しか生まれなかったため、女王として即位することとなった。その後、夫を迎えたが そのまま女王として国を統治した。
ワルター1世 (260-293)
ディス4世 (293-319)
 ガーランド戦役で戦死した。双子の王女をもうけているが、没後3年間空位の状態が続いた。
マリエル2世 (322-351)
 双子の王女同士で政権争いがあり、最終的に姉のほうが即位した。帝国より"公"の称号を送られ、国名を"ディス公国"に変更した。
ディス5世 (351-373)
ディス6世 (373-386)
 子をもうけることなく、若くして病没した。
リディア1世 (386-409)
 ディス6世の公妃が後を継いで即位。その後、ディス6世の弟を夫を迎えて子をもうけた。こうして、かろうじて王家の血筋は保たれた。
ディス7世 (409-429)
ワルター2世 (429-466)
ワルター3世 (466-481)
 ビステム王国に滅ぼされる最後の"公"。双子の王女の誕生が不吉と囁かれていた。
マリエル3世 (500-)
 都市国家ベメナスを母体にして、ディス公国の再興を宣言して、現在に至る。オッフレング王国のケリング王とは公然の仲。

主な都市

シリアム=ディセーラ


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最終更新時間:2007年08月01日 19時03分14秒

Jade Moon